ロケットマン見てきました。
おっさんずラブを見たかったんだけど、時間が合わなかったのでロケットマン。
いきなり集団心理療法のシーンから始まって、しかもこの心理療法のさしこみが物語の要所要所で効いてて、ラストまでガチでした。
エルトンジョンが心理的に満たされず、ネグレクトといって差し支えない幼少期を辛くも生き延びて、認知のゆがみを抱えたまま大人になり、社会と才能とパーソナリティのはざまで苦しみまくって、やがて子供のころの自分と出会い(インナーチャイルド)、自分を癒すという。
彼は社会の中でも、人間関係の不和や、契約上のトラブル、プライベートのない生活などで苦しむわけですが、それよりも、傷ついた彼のパーソナリティをどう癒して、彼自身の個をどうやって引っ張りだすかが描かれたドラマでした。
親友バーニーの「感情を出すことを怖がっている」というセリフがずしーんと来ますね。
エルトンジョンの心理状況にフィーチャーして描かれているので、「え、今なんのシーン?」みたいなとこも多くて、突然ミュージカル始まったり、若干おいてかれそうにもなりました(笑)
ボヘミアンラプソディ的な伝記モノではあるんだけど、ゲイで孤高の天才ミュージシャンという、まあおそらくハリウッドでくそバズりするようなレベルの芸能人はだいたいドラッグとセックスにおぼれて、契約トラブル、人間関係の不和、裏切り、理解されない孤独を抱えて、またドラッグとセックス・・・みたいな感じになるんでしょうかね。
ボヘミアンラプソディの二番煎じ感はややあったものの、内容は「エルトンジョンが自分を取り戻す物語」なので、これはこれとして、素晴らしいドラマだったと思います。
じわじわ来る。
なんといっても、エルトンジョンが、2019年の今、生きていてくれて、リソースをすべて自分と、自分の愛する家族につっこめる状況にいてくれているという、最高のハッピーエンドが現実世界に待っているのがなんとも言えないカタルシスがあります。
「自分は自分でいいんだ」という全人類の普遍的なメッセージを、エルトンジョンがもがきくるしみながら体現してくれている。
でも、本当の自分に出会う事はもしかしたら、こんだけ難しい事なのかなぁ。
でも、自分も、本当の自分に会うための旅を続けよう・・・と思いました。
エルトンジョン、生きのびてくれてありがとう。
バーニーありがとう、デビットありがとう。
そんでさ~!
ジョンリードといいポールプレンター(ボヘミアンラプソディの)怖すぎじゃない?
アメリカのマネージャーやべぇよ。
田舎から出てきた、純真無垢な天才ミュージシャンを青田買いして、体で篭絡して骨の髄までしゃぶりつくしてなんの罪悪感もないのかよ。そうかよ。こええよ!
私は彼の曲より、ファッションアイコンとしてのぶっとんだキャラクターが好きなので、そこを映像で見れたのがうれしかったなぁ。
彼は、私が生まれた時は既に一山超えた往年のスターとして存在していたので、曲は普通に聞いてましたし「YOUR SONG」は英語の授業の教材でしたし。
強烈にその存在を認知したのは、2001に化粧品ブランドMACの広告に出ていた時に「あ、エルトンジョンってヤバいヤツだったんだ」と震えるほど感動しました。
その血はレディガガに継承されてますね。
アメリカンポップ永遠なれ。
スティービーも遅かれ早かれ映画化されるでしょうから神コラボはっときます。
作曲はバカラック。
Dionne Warwick, Stevie Wonder, Elton John, Gladys Knight - That's what friends are for
なぜかKPOP界隈で人気で、やたらカバーされてる。