ずっと行きたかった文京区本郷のロシア料理店「海燕」
今年の7月にご主人が逝去され、もっと早くにいけばよかったと後悔にかられていたところ、現スタッフの方やスタッフOBの方たち有志で2021年12月26日まで営業を延長することになったそうです。
在日ロシア人の作る様々なエリアのロシア料理も大好きですが、日本ナイズされた本郷の下町のあたたかみを感じさせる町中華ならぬ町ロシア。おいしかった。
シェフご存命の間に行きたかったけど、シェフのご人徳とスタッフの方たちの想いもいっしょに拝食しました。
「イタリアンのようにロシア料理も気軽に食べてもらいたい」という毛塚シェフの願い。残念ながら日本のロシア料理店は減る一方ですが、ロシア料理のファンとして心の底から同意です。
グリヴイ(つぼ焼き)は、上のパンを外してちぎりながら食べるようにアナウンスされるものですが、パイシチューのようにスプーンで突き崩しながら食べてしまう人も多いので、最初からパンが外れて出てくる海燕スタイルは町ロシアらしい抜本的なソリューションだと思いました。
フロアに一人しかいないのに、満席のお店に道に迷ったお客さんから電話がかかってきて、道案内で10分くらい給仕がストップしているのを見かねて、地元のお客さんが替わって道案内をしていました。町の食堂って感じ。
そのお客さんも10分くらいつかまってやっと解放。ほかのお客さんからお礼を言われていて、わたしも心の中で拝みました笑
メニューシンプルなのでコンプしたい。
とはいえ、シェフ亡き後ここまでメニューを再現できるスタッフの皆様の想いの強さとスキル、心を打たれました。
ご馳走様でした!