水木しげるさんがなくなった。
水木しげるだけは絶対に死なないと思ってたからほんとびっくりした。
だって妖怪じゃないですか。
日本の子供は特別な事をしなくても勝手に水木作品で妖怪の世界を知る。(今は妖怪ウォッチか)
私の最初の妖怪との出会いも水木しげるさんの妖怪辞典だった。
気持ち悪くて怖いのに、つい何度も見てしまう。
妖怪にあいたくて、会っても悪さをされなくて、なおかつ会い易そうな妖怪を選んで、夜中、橋の下に小豆洗いを探しにいった。(いたと思う)
すごい説得力あって、好奇心を刺激される世界だった。
それから、のんのんばあとオレも墓場鬼太郎も読んで、ぶっとんだマンガの表現にじわじわ来た。
でも、最終的には水木しげるというさらにぶっとんだ存在のファンになった。
今はツイッターでいろんな人と感想を共有できるけど、
大往生というのも理由にあるとしても、送る側にあまり悲壮感がないのも笑ってしまう
「とうとう本物の妖怪になったのか」
「閻魔様にサインをしにいった」
「あの世に取材旅行をしにいった」
など、むしろネタ合戦みたいになってて、改めて「死との向き合い方」を考えさせられる。
たしかに「ご冥福をお祈りします」も、「お疲れ様でした」もなんかしっくりこない。
十万億土へどうかどうか楽しい旅を。
氏をもってして「妖怪はたしかに存在するのだ」と言えること、すこしだけど時代をともにできたことを本当に嬉しく思います。
ありがとうございました。これからもずっとファンです。
墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/08
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