SPACE ANTENNA SEVEN

フリーランスナレーター&DJ nanakoのブログです。

【ごきげん!ひるMAX next.】臨床心理士の高間しのぶ先生がゲストでした!

少し間が空いてしまいましたが、すごく濃い内容でしたので少しだけレポです。

6月25日(月)はソレアカウンセリングセンターの臨床心理士、高間しのぶ先生をゲストにお迎えしました。


先生はスタジオの近くにカウンセリングルームをお持ちで、有料の心理相談をなさっている方ですが、地域貢献がしたいという事でご出演くださいました。

事前に募集した心理相談に沿って先生がコメントを下さるのですが、カウンセリングには「見立て」が一番大切で、相談者の生きてきた背景、現在の心理に何が起こっているのかという事を見立てたうえで、相談者本人の言葉を傾聴するのが本来のやり方だそうです。

 

今回はメール相談でしたので、見立ての精度は対面とは異なり、おおよその予想を立てて進めていくやり方とのことでした。

新聞やネットでの「お悩み相談」などで、相談者の事を「あなたが悪い」「相手が悪い」と短い相談内容から断定して回答されるのは、見立てが不十分な環境で読み物として成立させなくてはいけないからかもしれませんね。

 

さて、今回は3件の心理相談をいただきました。

「子供のころはああだった」とか「母との違う人種のように感じる」など、一見普通のメールにも読めてしまう文面の、とあるポイントに突如心理学がするすると入り込んでいく様子に圧倒されました。

高間先生は訥々とした様子でお話されているのですが、プロの妙技といいましょうか。

相談者の方にとってもなにかご参考になるようなことがあればDJとしても幸いです。


感情に優劣はなく、例えば「嬉しい」「楽しい」はいい事、「悲しい」「怒り」が悪い事、のような分類の仕方は心理学にはなく、すべてが自分を成す要素として大切なものであり、自分が怒っているのか嬉しいのかどうか、今の、あるいはいつかの気持ちに気付くことをマインドフルネスと呼び、安心感を得るための一つのメソッドなのだそうです。


わざわざそういうメソッドが提唱されていたり、それを応用したカウンセリングの技法が存在すると言うことは、自分の感情に気付くというがは自分で考えてる以上に複雑で難しく、重要な事なのでしょう。

 

そしてそのマインドフルネスを促すためには、第三者が話を聞いてあげることも必要なのだそうです。

よく

・結論のない話をぐだぐだしても無駄

・他人の愚痴を聞きたくない

なんて言ったりしますが、愚痴を聞いてあげる事でその人は自分自身が抱いている感情に気づき、マインドフルネスの状態になって安心していく、このことが生きていく上でとても大事で、聞き手はアドバイスや解決策を提示するのではなくただ聞いてあげるだけでいいのだそうです。

誰かの力になりたいと思ったあら、解決しようとする事とはまた別に、ただ話を聞いてあげてみてください。

もちろん他人の愚痴を聞くのは忍耐のいる事ですので、聴く側も愚痴を言えるような相手を見つけてくださいね。

 

今はネットですぐ反応が返ってくる時代だから、結論やアドバイスが提示されるスピードも速く、気持ちが置いてけぼりになりやすい時代なのかもしれません。

自分自身の本当の気持ち、マインドフルネスを目指していけるといいですね。 

 

心理学とは、一般的に雑誌でみるような人に好印象を与える心理学、人を好きにさせる心理学等、対人関係のプラスアルファのライフハック的なものだったり、人をコントロールするような印象もあったりしましたが、一般的に私たちが耳にする手軽な心理学と、臨床家の心理学の違いに驚きます。

 

高間先生の「心理学も万能ではないからすべて解決するとは限らない」という言葉もとても印象深かったです。

 

実は先生はタロットカードを持ってきてくださっていて、時間がなくてお話はうかがえなかったのですが、タロットカードは鏡リュウジさんも「心理学の実践ツールとして優れいる」と評されていました。

機会があれば改めてタロットに関連するお話も伺いたいですね。

 

私もごく個人的に心理学の勉強に手を付け始めているところですが、相談者に対する先生の配慮と深い心理学の世界の奥深さに感じ入りました。

一生かけてじっくり取り組んでいきたい分野だと改めて思いました。

 

高間先生のウェブサイトです。

カウンセリングの予約、お問い合わせ、メルマガ登録はこちらからどうぞ。

www.solea.main.jp

 

高間先生の相談者との対話と回復までの過程などが記されている本です。

孤独と愛着-ダブルファンタジーへ生きのびる人々-

孤独と愛着-ダブルファンタジーへ生きのびる人々-

 

 

 

そしてごきげん!ひるMAX next.月曜日では、リスナーさんを対象にひきつづき心理相談をゆる~く募集しております。
タイトルに心理相談と入れて送って下さい、匿名でももちろん大丈夫です。

 

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ご相談内容が長文になる場合は文字制限があるので、ひるMAXのメールアドレス(max@clovermedia.jp)にお願いします。
皆様からのご投稿をお待ちしております。

 

高間先生ありがとうございました。