特定アーティストだけの話ではなく業界全体の傾向として、発売日前の音源の取り扱いに少し影響が出そうな話があったので状況と私の気持ちを整理しておきたいと思いまして……
■最近のCD発売前までの流れ
①MV解禁
②表題曲などのトラックを限定した先行配信 ※音源解禁はここ
③音盤(CD)発売 ※基本的にセールスプロモーションはCD売るためのもの
私の番組ではCD発売日前の音源をオンエアで取り扱うときはレーベルさんに確認を取っています。
一言でいえば、買える=解禁なので「購入すればかけていい」のですが、コミュニティFMはレーベルの広告宣伝の盲点なので、大手FMより前に一番乗りでかけちゃわないように、配信はされているけどCD発売日はまだの音源の取り扱い要件の確認も込めて、レーベルさんにサンプル請求をしていました。
あとはコミュニティの予算が少ないので音源を買いまくれない問題もあるんですが。
請求の際は新曲の資料とサンプル版が必要な理由を企画書に書いてお送りして、対応いただける場合は音源と資料を送っていただいていました。
ですが、最近とあるレーベルさんから工数的に厳しいということでお断りいただくことがありました。
コロナ禍でテレワークが増えて均一な対応ができないため、とのことです。
コミュニティFMが優先度下がるのは仕方のない事だとおもいます。
コミュニティのDJとして活動して10年ほどたちますが、昔はコミュニティのサンプル請求なんて取り合ってもらえませんでした。
ここ5~6年で大手レーベルさんも対応してくださる事が増えて、本当にありがたく思っていたので、なおさらこちらとしても本来の業務に差し障るようなやりとりは本意ではありません。
コミュニティはセールスへの影響力が弱い反面、まさに営業的制約から解放されているため、少しでも長く、少しでも多く、曲紹介もしっかり入れて、一人でも多くの方に曲の魅力を伝えられるようにお届けする。
そしてファンの方がいらしたら全力でリクエストにお応えする。僭越ながらそんな気持ちでやってきました。
今回の件はとても残念ですが、コロナ禍が過ぎ去った後にはまたレーベルさんと信頼関係を築く機会があることを願って、私はDJとして、音楽好きとして今後も継続してできることをやっていくしかありません。
また、コミュニティのFMの本来の意義は「地域のつながりの場」であり、DJに音楽的な感度は必要とされないことがおおいですが、最近はアプリなどを使って好きな地域のラジオを聴くことができるため、私が掲げている「韓国、台湾、日本のアジアンポップ」というテーマに共感してくださるリスナーさんからありがたいリアクションを頂く機会も増えています。
この流れも同様に大切にしていきたいと思います。
局の対応としては、今後は基本的には発売後の音源をかけます。
発売日前に解禁されている曲を、例えばiTunesでリリースされていれば「局が購入してくれれば」かけることは可能なんですが、予算的にどうかな・・・?がんばってみます。
また、775ライブリーFMへの新曲の寄贈もお受けしておりますのでぜひご協力いただけたら嬉しいです。
いつもありがとうございます!
引き続きどうぞよろしくお願いします。